5つの実践4.入浴の改善

入浴は体温と基礎代謝を上げるだけじゃなく、深い睡眠をとる大切な準備

湯ぶねに浸かってリラックスすると、日ごろのストレスから解放されるだけでなく、 芯から温まって体温を上げるのにも役立ちます。さらに、入浴後、ゆっくり水分補給をしながら体を休めてあげると、徐々に体温が下がりはじめるのと同時に、 副交感神経に切り替わり眠りの準備が整います。このタイミングで眠ると深い睡眠がとれます。

シャワーだけで済ませていませんか?

忙しかったりすると、ついシャワーだけで済ませてしまいがち。でも、低体温の改善には湯ぶねにゆっくり浸かることが欠かせません。 なぜなら、湯ぶねに1 0 分程度浸かるだけでも体温が約1℃上がるからです。 また、お風呂に入って温まると血管が拡がり、血行が促進されます。これにより内臓や筋肉に栄養と酸素がいきわたり、老廃物の排泄作用も高まります。 そして、水圧が体にかかることで血管やリンパがほどよく締めつけられ、血行をよくするとともに代謝を促進。 特に湯ぶねの深い部分にある脚には効果的に水圧がかかり、余分な水分が押し上げられ、疲れやむくみが取れます。 さらに、水の浮力によって体の関節や筋肉が重力から解放され、心身のストレス解消にもつながります。

ぬるめのお湯がおすすめ

しかし、体温を上げるのによい入浴も、入り方が違うと効果が変わってしまいます。熱いお湯に入ると血圧が急に上がるので、3 8 ~ 3 9℃、高くても4 1℃までのぬるめのお湯にしましょう。 この温度なら副交感神経が刺激され、心からリラックスできます。 時間の目安は2 0 ~ 3 0 分程度で、汗が出るくらい。そして、出るとき手足などに冷たいシャワーをかけると温熱で拡がった血管が引き締まり、熱の発散を防げます。 また温冷浴もおすすめ。温かい湯ぶねに浸かるのと、冷たいシャワーを浴びるのを交互に3 ~ 4 回繰り返します。湯ぶねに浸かる温浴から始めて、冷たいシャワーで終わりましょう。 自律神経のバランスやリズムの改善と、血行の改善に役立ちます。

冷え性なら手浴、足浴も効果的

手足が冷える人は、洗面器などで手軽にできる手浴、足浴も効果的。体の一部を温めただけでも、血管の拡張は全身に広がります。 特に冷えのために眠れないという人は、寝る前に手浴と足浴をするとよいでしょう。 ただ、お湯から出ると拡がった血管から逆に熱が放出されてしまうので、終わった後は少し水に浸けるか、水で絞ったタオルを巻くかして、血管を引き締めてください。
足湯手湯
※ 手浴・足浴ともに「炭酸アトマイザーダブル」で炭酸ガスを1~2分加えると、
 ぬるめのお湯でもぽかぽか温まります。